「介護タクシー」とは — 車いすのまま通院できる移動の選択肢
介護タクシーとは——車いすや寝たきりの状態でも乗れる移動サービスです。介護保険の「通院等乗降介助」と自費の介護タクシー(福祉タクシー)のちがい、頼み方、通院の日の準備をまとめました。
「今日は通院の日。朝6時に起きて、着替えを手伝って、車に乗せて、待合室で2時間——仕事には遅刻してきました」。在宅介護の負担調査で通院の付き添いが常に上位に来るのは、こういう理由からです。
その負担を軽くする手段があります。それが介護タクシーです。
介護タクシーとは
介護タクシーとは、車いす・ストレッチャーのまま乗降できる福祉車両を使った移動支援サービスです。介護保険が使えるものと、自費のものの2種類があります。この違いを知っておくと、使い方が変わります。
2種類あることを知っておく
- 介護保険の「通院等乗降介助」 — ケアプランに載せて使うタクシーです。運転手はヘルパーの資格を持ち、乗り降りの介助・受診の手続きの介助までしてくれます。自己負担は1〜3割(運賃は別途かかります)。要介護認定が前提で、ケアマネジャーに相談して組み込みます
- 自費の介護タクシー(福祉タクシー) — 保険外なので用途は自由。通院以外(買い物・お墓参り・帰省)にも使え、家族の同乗も自由。自治体によっては福祉タクシー券の助成があります
「通院等乗降介助」は介護保険の正式名称で、介護タクシーとほぼ同じ意味で使われますが、保険適用かどうかで中身が変わる点に注意してください。
リフト付き車両、ストレッチャー対応の車両もあります。「もう外出は無理」と思っていた状態でも、移動の手段はけっこう残っています。
こんなときに関わる
たとえば、これまで家族の車で通院していたのに、車いすになって乗り移りが難しくなったとき。あるいは、平日の通院に毎回仕事を休んでいて、そろそろ限界だと感じたとき。「家族が運ぶしかない」と思い込んでいた移動に、実は選択肢があります。
頼み方
介護保険で使うならケアマネジャーへ。「通院がつらい」と伝えるところからで大丈夫です。自費で使うなら「(市区町村名) 介護タクシー」で検索し、車いす対応か・料金体系(運賃+介助料+機材料)を電話で確認します。
まとめ
介護タクシーには、介護保険が使える「通院等乗降介助」と、自費の介護タクシー(福祉タクシー)の2種類があります。保険で使うならケアマネジャー、自費なら事業者に直接確認。車いすや寝たきりの状態でも、移動の選択肢はあります。「通院が大変」と思ったら、まずその一言をケアマネジャーに伝えてみてください。
通院の日の持ち物は、いつもセットで
通院の日は、保険証・お薬手帳・診察券・紹介状・着替え…と持ち物が多く、出発前がいちばん慌ただしい。外でのケアの日の持ち物をまとめる考え方はデイサービスの持ち物の記事と同じで、わたしたちが公開している CareReady は、まさにこの「通院の日セット」をチェックリストで管理するためのアプリです。
ご注意: 制度の内容・対象・金額は自治体や状況によって異なります。最新の情報は、担当のケアマネジャーやお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。
よくある質問
介護タクシーとは何ですか?
車いす・ストレッチャーのまま乗降できる福祉車両を使った移動支援サービスです。介護保険が使えるものと、自費のものの2種類があります。
介護保険で使えますか?
「通院等乗降介助」としてケアプランに載せて使えます。運転手はヘルパーの資格を持ち、乗り降りの介助や受診の手続きの介助までしてくれます。自己負担は1〜3割で、運賃は別途かかります。要介護認定が前提です。
通院以外にも使えますか?
自費の介護タクシー(福祉タクシー)なら用途は自由で、買い物・お墓参り・帰省にも使え、家族の同乗も自由です。自治体によっては福祉タクシー券の助成があります。

今日も、読んでくださってありがとうございます。