介護の排便記録は、何を書けばいい?
排便記録は「あった・なかった」の二つから始めれば十分です。あとから役立つ項目の選び方と、記録する家族の負担を増やさないための考え方。
「今日、排便はあった?」
介護をしている家庭では、一日のどこかでこの確認をすることがあります。
その日に聞ければいいのですが、朝は慌ただしく、昼は仕事や通院があり、夜になると今度は自分が疲れている。数日たってから「そういえば、いつだったっけ」と思い出そうとしても、記憶は案外あいまいです。
だから排便のことは、できる範囲で記録しておく。立派な介護日誌を作る必要はありません。あとから確認したいことを、少しだけ残しておけばいいのだと思います。
最初は「あったか、なかったか」だけでもいい
排便記録というと、詳しい表を作らなければいけないように感じるかもしれません。でも最初の一歩は、「今日は排便があった」「今日はなかった」の二つで十分です。
毎日すべてを書こうとすると、記録すること自体が負担になります。書けない日があっても、空白を責めない。まずは、あとから思い出せる手がかりを一つ残すことから始めます。
あとから役立つ、いくつかの項目
少し慣れてきたら、次のような項目を足していくと、受診前や家族間の確認で役立つことがあります。
- 排便の有無
- 量の目安
- 便の状態
- 浣腸や手助けの有無
- その日の服薬状況
- いつもと違ったことのメモ
全部を毎日埋める必要はありません。その家庭で「あとから聞かれそうなこと」だけを選ぶのが、続けやすい記録の形です。
記録は、判断の代わりではなく会話の材料
記録があると、数日前のことを思い出しやすくなります。家族同士で確認するときにも、受診のときにも、話のきっかけになります。
ただ、記録だけで何かを判断しようとしなくて大丈夫です。気になる変化があるときや、服薬について迷うときは、主治医や医療・介護の専門職に相談する。そのために、事実を手元に残しておく。記録の役割は、そのくらいでよいのだと思います。
記録する人の負担を、道具に少し渡す
介護の記録は、本人のためだけでなく、記録する家族のためのものでもあります。入力項目が多すぎたり、毎日欠かさないことを求められたりすると、忙しい日ほど続きません。
いま、GutPacer という小さな記録ツールを作っています。排便の有無や量、状態、浣腸や手助けの有無、服薬、ひとことメモを、30秒以内の短い入力で残せるようにする。ご家族・訪問看護師・デイサービスのスタッフなど、ケアにかかわる皆で共有して、連絡の行き違いを減らす——そんな道具を目指して、開発を進めているところです。
そして、排便に限らず「今日の記録をひとつ残す」ことから始めたい方には、いますぐ使える CareQuest(無料・登録不要)があります。今日できたことを、ひとつだけ。それで十分な日が、介護にはたくさんあります。
GutPacer は排便ケアの記録・共有ツールであり、医療機器ではありません。気になる変化や服薬のことは、主治医や医療・介護の専門職にご相談ください。

今日も、読んでくださってありがとうございます。