特養と老健のショートステイ、持ち物は同じでいいのか

特別養護老人ホーム等の短期入所生活介護と、老健等の短期入所療養介護。サービスの違いと、持ち物を確認するときの考え方をまとめます。

「前にショートステイを使ったときと、同じ荷物で大丈夫」

そう思って準備を始めたら、今回の施設からもらった案内は少し違っていた。

タオルの枚数、薬の分け方、室内履き、おむつの用意。同じショートステイなのに、どうして違うのか。

理由のひとつは、ショートステイと呼ばれる介護保険サービスが、実はひとつではないことです。

特養等と老健等では、サービスの役割が違う

特別養護老人ホームや短期入所施設などで提供されるのは、主に「短期入所生活介護」です。短期間生活しながら、入浴、排せつ、食事などの介護や機能訓練を受けます。

介護老人保健施設(老健)や介護医療院などで提供される「短期入所療養介護」では、日常生活上の世話に加え、看護、医学的管理の下での介護、機能訓練などが提供されます。

どちらも宿泊を伴うため、着替えや洗面用品など共通する持ち物はあります。一方で、施設の設備やサービス内容、利用者の状態によって、個別に確認する物が変わります。

どちらでも基本になる持ち物

日常生活

  • 着替え、下着、肌着、靴下
  • パジャマや寝間着
  • 羽織り物
  • 施設が指定する室内履き
  • 汚れた衣類を入れる袋

普段使うもの

  • メガネ、補聴器、入れ歯とケース
  • 杖、歩行器、装具など
  • とろみ剤や自助具など、施設から持参を求められたもの

薬・書類

  • 施設が指定する方法で準備した薬
  • お薬手帳や薬の内容が分かるもの
  • 施設から指定された介護保険・保険資格関係の書類
  • 緊急連絡先

薬や医療的な持ち物は、一般的なリストだけで決めず、施設の案内と医師・薬剤師・ケアチームの指示を確認してください。

特養か老健かより、「今回の施設」に聞く

制度上の区分は、持ち物を考える手がかりになります。ただ、「特養なら必ずこれ」「老健なら必ずこれ」と一律に決めることはできません。

確認したいのは、次のようなことです。

  • タオル、洗面用品、おむつは施設が用意するか
  • 着替えは何組必要か、洗濯はあるか
  • 薬はどの形で準備するか
  • 装具や歩行器は持参するか
  • 名前を書く物と書き方
  • 現金、食品、電気製品の持込ルール

一般リストに施設固有の指定を重ね、最後に利用者本人の必要品を足す。この三段階で考えると、前の施設のリストをそのまま使ってしまう間違いを減らせます。

施設ごとの違いを、家族だけで覚えない

CareReady では、共通の持ち物リストに、施設が作ったテンプレートを重ねて取り込める形を試しています。

家族は標準リストをゼロから書き換えるのではなく、今回の施設が「持ってこなくていい」とした物を外し、施設独自の物を追加して使います。

現在はまず身近な家族や施設と一緒に、この施設ごとの分け方が実際の運用に合うかを確かめている段階です。

公開中の CareReady について 同じ「ショートステイ」と呼ばれていても、行き先は同じではありません。前回の記憶より、今回の施設の案内を手元に残しておきましょう。

CareReady は介護の持ち物準備を支える生活支援ツールであり、医療機器ではありません。持ち物や薬の準備は、利用先の施設の案内と医師・薬剤師の指示を優先してください。

今日も、読んでくださってありがとうございます。