紙の介護記録は、そのままでいい
介護記録のデジタル化は、紙をやめることではありません。紙の続けやすさを残したまま、あとから見返せる形に変える——ParkinSync の考え方。
介護の記録を、ノートや市販の記録用紙につけている方は多いと思います。そして一度は考えたことがあるかもしれません。「そろそろアプリにしたほうがいいのかな」と。
先に結論を言うと、いま紙で続いているなら、紙をやめる必要はありません。
紙には、紙の強さがある
紙の記録は、電源も設定もいりません。枕元でもトイレの前でも、その場ですぐ書けます。本人も、他の家族も、ヘルパーさんも、開けばそのまま読めます。「書き方を覚える」という手間が、ほとんどありません。
続いている記録の形を変えることは、それ自体がリスクです。道具を替えた途端に記録が途切れた——という話は、めずらしくありません。
紙の弱点は「あとから」にある
一方で、紙には苦手なことがあります。あとから見返して、比べることです。
「足のこわばりが強かったのは、先月の何日だったか」「調子の悪い日は、寒い日と重なっていないか」。ノートをさかのぼって探すのは大変で、天気や室温と突き合わせるのはもっと大変です。パーキンソン病のように、日ごと・時間ごとの変化を主治医に伝えたい病気では、ここが特にもどかしいところです。
つまり、書くのは紙が得意で、見返すのはデジタルが得意。だったら、書くのは紙のまま、見返す部分だけを道具に任せられないか——それが、いま作っている ParkinSync の発想です。
人の目を通してから、データにする
ParkinSync は、書きためた紙の記録を取り込んで、日付ごとに整理し、その日の天気や室内の温度と一緒に見返せるようにするための仕組みです。
ひとつ、大切にしていることがあります。読み取りを機械任せにしないことです。手書きの読み取りは便利ですが、「もっともらしく間違える」ことがあります。健康にかかわる記録で、それが一番こわい。だから ParkinSync では、機械が読み取った内容を人が確認してから、正式な記録として扱う設計にしています。
速さより、あとから信じられる記録であること。ここは譲らずに作っています。
いま紙で書いているあなたへ
その記録は、すでに立派な資産です。やめずに、そのまま続けてください。ParkinSync は、その紙が「あとから役立つ形」になるように、いま開発を進めているところです。
もし紙のノートがまだなくて、何かひとつ始めたいなら——いますぐ使える CareQuest(無料・登録不要)で「今日できたこと」を一行残すことから始めるのも、いい最初の一歩です。
ParkinSync は介護記録の整理・見返しを助けるツールであり、医療機器ではありません。症状や治療については、必ず主治医にご相談ください。

今日も、読んでくださってありがとうございます。