「パソコンの係」を、1枚のページにした話
離れて暮らす親のスマホ・パソコン相談は、家族の見えない仕事です。大きなボタンだけの無料ページ「かんたん家族サポート」を作った理由と、詐欺から家族を守るための設計の話。
「ねえ、画面に変なのが出たんだけど」
離れて暮らす親から、そんな電話を受けたことはありませんか。何が出たのか、口頭ではなかなか伝わらない。遠隔で見られる仕組みはあるけれど、そこにたどり着くまでの説明がまた大変——。
スマホやパソコンの相談に乗るのは、介護とは呼ばれないけれど、たしかに家族の仕事です。私たちの家でも同じことが起きていたので、「困ったらここを押して」と言える1枚のページを作りました。
大きなボタンが、4種類だけ
かんたん家族サポート は、無料の Web ページです。開くと、大きなボタンが並んでいます。
- AIに聞く — ちょっとした疑問は、まず AI に。家族の手が空いていない時間でも、話し相手になってくれます
- リモートサポートを始める — 家族が遠隔で画面を一緒に見られる仕組み(Google の Chrome リモートデスクトップ)につながります
- 家族を呼ぶ — 電話・LINE・Alexa。設定した家族の名前で「◯◯に電話する」と表示されます
- おねがいノート — 「牛乳を買ってきて」を声でためて、LINE でまとめて送れます
たくさんの機能より、「迷わないこと」を優先しました。説明書がなくても、押せば進む。それだけです。
一番こだわったのは、詐欺への備え
リモートで画面を見る仕組みは、便利さと同じ形をした危険でもあります。「サポートします」と名乗る詐欺の電話は、まさにこの仕組みを悪用するからです。
だから、ページの一番上は機能の説明ではなく、約束から始まります。
- 操作は、家族に電話で確認してから
- 画面に出るコードは、家族以外にはぜったいに教えない
- 家族以外から「サポートします」と電話が来たら、詐欺の可能性がとても高い。一度切って、家族に確認する
道具を渡すことは、使い方と一緒に「使ってはいけない相手」も渡すことだと考えています。
入力した情報は、端末の外に出ません
家族の名前や電話番号は、プライバシーそのものです。かんたん家族サポートに入力した内容は、その端末のブラウザの中だけに保存されます。サーバーに送られることはなく、作った私たちも見ることができません。やめたくなったら、ボタンひとつで全部消せます。
これは CareQuest(記録は端末の中だけ)から続く、私たちの道具づくりの方針です。
使ってみてください
設定は家族側が1回やって、あとは渡すだけ。ブックマークかホーム画面に置いて、「困ったらこれ」と伝えてください。
かんたん家族サポートを開く(無料・登録不要)
「パソコンの係」の仕事が、少しだけ軽くなりますように。
かんたん家族サポートは生活支援ツールであり、ボタンから開く各サービス(ChatGPT・LINE・Chrome リモートデスクトップ等)はそれぞれ別の会社の提供です。リモート操作は必ずご家族とだけ行ってください。

今日も、読んでくださってありがとうございます。